米国政府は10日(金)、米国への国際線旅行者に義務付けている搭乗前1日以内に受けた新型コロナ検査の陰性証明書の提示措置を、米東部時間6月12日(日)の0:01(ハワイ時間は11日の18:01)に撤廃すると発表した。
当局では今回の規制緩和について、CDC(米疾病予防管理センター)が、米国入国前の新型コロナ陰性検査は必要ないと判断したためとしているものの、今後、90日ごとに検査義務の必要性を再評価し、感染力が高い新型などが出現した場合には、同措置を再導入させる可能性があるとしている。
米当局は昨年、欧州の大半、中国、ブラジル、南アフリカ、インド、イランなど数十カ国からの不要不急の渡航を禁止する規制を緩和する代わりに、入国前の新型コロナウイルスの陰性検査の受検などの規制を設定。当初は、新型コロナウイルスワクチンを接種している場合は、米国への渡航3日以内に受検した陰性検査証明書の提出を義務付けていたものの、その後、感染力の強いオミクロン型の流行を受けてさらに規制を強化。昨年12月からは、新型コロナウイルスワクチン接種の有無にかかわらず、すべての渡航者に対して渡米前1日以内の検査を義務付けていた。
なお、当局関係者は、米国入国前の陰性検査義務を撤廃するものの、安全対策として、飛行機での旅行前には新型コロナの陰性検査を受検することを推奨し続けるとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ