ハワイ州内にある看護学部では、看護師になることを目指す学生を指導する教員の人員不足が深刻化。看護学部への進学を希望する学生の約半数が看護学部への進学ができない状況に陥っていることが明らかになった。
当局によると、看護学部での教員不足は2016年より倍増。ハワイ州内にある看護学部や学校では、131名のフルタイム教員のうち、24名の教員を補充する必要があるとしている。
また、教員不足や臨床先不足などが一因で、州内にある看護学部や学校に対し、1,500人以上の学生が進学を志願したものの、最終的にこれらの学生の800名以上が学部への進学ができず、州内の看護師不足にもつながっている。
関係者によると、ハワイ州内の看護学部や学校で教員となるには、少なくとも修士号、できれば博士号を必要となっており、専門知識を有する人員の確保が難しいほか、教員の初任給は、正看護師が病院で勤務する際の初任給より約25,000ドル少ない約80,000ドルとなっており、生活費の高いハワイ州で教員として勤務するメリットが少ないことも教員不足の一因であるとしている。
なお、ハワイ大学マノア校では、より多くの指導者を育成するため、自身の知識や知恵を次の世代に伝えたいと考える正看護師を対象とした「看護教育・リーダーシッププログラム」を開設している。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ