児童福祉擁護団体と州の法執行機関が発表した最新データで、ハワイ州内での児童虐待や育児放棄の事例が2020年と比較して増加していることが明らかになった。
チルドレンズ・ジャスティス・センターズ・オブ・ハワイによると、2022年度に虐待や育児放棄が確認されたのは、2020年から332件増となる2,114件で、統計によるとオアフ島とカウアイ島で前年からの増加率が最も高かったとしたほか、虐待の被害者は女子の方が男子と比較して多いものの、身体的虐待を受けた男子の被害者数も増加傾向にあるしている。
専門家は、児童虐待事案の件数は、新型コロナウイルスのパンデミック前の水準に戻ろうとしているようだとするとともに、児童虐待や児童性的虐待はしばしば報告されないため、今回明らかになったデータは、ハワイでの児童虐待等の問題の規模を完全には反映していない可能性があると指摘。 いくつかの研究では、虐待を受けている子どもたちのわずか10%のみが虐待についてカウンセラーなどに話していると結論づけており、虐待を受けている子どもたちのサポートを行っている非営利団体などでは、引き続き虐待を受けている子どもたちをサポートしたいとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ