ポリネシア航海協会は、古代ポリネシアで用いられていた木造航海カヌー船のレプリカとして知られるホクレアが、これまでの航行の中で最も北に位置するアラスカ州東部のクルエーン国立公園にあるハバード氷河に向けて航海を行ったと発表した。ハバード氷河は、潮流によって作られた北米最大の氷河として知られている。
今回の航海は「ヘリテージセイル」と呼ばれる来月の正式な航海前のトレッキングの一部で、ホクレア関係者は、ホクレアは約3時間かけてハバード氷河の数マイル先まで航行したものの、グラスファイバー製の船体が氷河などによって損傷する可能性があったため、それ以上は氷河に接近することができなったとしている。
なお、ホクレアは今夏より、アラスカ州より「モアナヌイアケア(地球への旅)」と呼ばれる新たな4年間の航海に挑む予定で、アラスカからメキシコ、中南米を経てニュージーランド、メラネシアを巡り、最終目的地である日本へ到着する計画となっている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ