州運輸省は28日（水）、オアフ島ダウンタウンにあるアロハタワー・マーケットプレイス近くに停泊中の帆船「フォールズ･オブ･クライド号」に関し、同帆船をハワイ歴史登録財から除外し、撤去を早め、船が係留されているピア7を再開発する計画であると発表した。

当局はフォールズ・オブ・クライド号の歴史登録財からの抹消に関し、フォールズ・オブ・クライドのステータスを反映したものではなく、このランドマークを15年間放置してきた煩雑な手続きを取り除くための動きであるとコメントしている。

1878年に建造されたフォールズ･オブ･クライド号は、船の存続を願う非営利団体によって救済され、一時は船の修復作業を行うための資金集めなども行われたものの、州は、非営利団体が少なくとも350万ドルかかると推定される履行保証金を確保できないことなどを理由に、船を建造地のスコットランドに移転するという非営利団体の提案を撤回。その後、船の今後については不透明な状態が続いている。

州港湾局は、老朽化した船が港を封鎖し、ハリケーンの際に安全上の問題を引き起こす可能性があると懸念し、撤去を求めているが、歴史保存団体はこうした主張には根拠がないと主張。船の存続を望む支持者らは、この船が引き揚げられ、将来の世代のために修復されることを期待し続けるとしている。

参考：ハワイ・ニュース・ナウ