NOAA(米海洋大気局)は、今年3月にオアフ島の西部の海岸で発生した、ハワイアンモンクシール「マラマ」の死亡案件に関し、情報提供者に支払われる報奨金を引き上げると発表。市民に対して情報提供を呼び掛けている。
当局によると、オアフ島西部のケアアウ・ビーチ・パークとマクア・バレーの間にあるオイキロロ・ビーチで今年3月12日に、ハワイアンモンクシールの「マラマ」が鈍器によって殴られて死亡しているのを確認。当初、マラマの死に関する情報を提供した人物には$5,000の報奨金を支払うとしていたものの、今回、報奨金額を$8,800まで増額している。
マラマは、2022年6月に州立海鳥保護区のマナナ島で生まれた雌のハワイアンモンクシールで、母親から離乳後に栄養失調の兆候を示したため、昨年オアフ島で保護。海洋哺乳類センターが今年1月に野生に戻したばかりだった。
なお、ハワイアンモンクシールは、絶滅危惧種法と海洋哺乳類保護法によって保護されている世界で最も絶滅の危機に瀕している種の一つで、ハワイの主要な島々で確認されている個体数はわずか1,500頭ほどとなっている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ