NOAA(米海洋大気局)は、先月、オアフ島ノースショアで死亡が確認された雌の若いハワイアンモンクシールの死因が判明したと発表した。
NOAAが今回死因を発表したモンクシールは、RS48としても知られ、2023年2月23日生まれのモンクシール「ホオマウ・レフア」で、検死と病理組織検査の結果、ホオマウ・レフアの死因は犬によって襲撃されたためとの見解を発表。モンクシールの頭と足ひれの周りには犬に噛まれたとみられる大きさの噛み跡などが確認されたとしている。
NOAAによると、ハワイアンモンクシールが犬が原因で死亡した案件は2014年にも確認されているほか、ハワイアンモンクシールのほかにも、ハワイ州の鳥にも指定されているネネやコアアホウドリなどの野鳥が犬が原因で死亡したり負傷したりするケースも確認されているとして、市民に対し、安全が確認される場所以外では飼い犬からリードを外さないよう忠告している。
なお、ハワイアンモンクシールは、絶滅危惧種法と海洋哺乳類保護法によって保護されている世界で最も絶滅の危機に瀕している種の一つで、ハワイの主要な島々で確認されている個体数はわずか1,500頭ほどとなっている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ