州農務局は、マウイ島にあった堆肥袋から害虫のサイカブトムシ(coconut rhinoceros beetle)の死骸が確認されたと発表した。
サイカブトムシは、ハワイ諸島に生息しているヤシの木の種子のほか、バナナやタロ、パイナップル、サトウキビなどにも悪影響を及ぼす害虫として知られており、マウイ島では過去に生きたサイカブトムシが確認されたことはなかった。
当局関係者によると、11日(月)に職員による定期調査中に穴の開いた堆肥袋の中からサイカブトムシの死骸を発見。その後袋詰めされた15パレット分の堆肥が発送先であるオアフ島に返送されたほか、マウイ島とハワイ島のほかの小売店に供給された同じ会社の堆肥袋のパレットの検疫が行われている。また、カウアイ島でも監視を続けているとしている。
当局ではこのほか、最近マウイ島で地元産の堆肥を購入した人に対し、製品を店舗に返品するか、マウイ島の植物検疫所に持ち込むことができるとしている。
なお、サイカブトムシは、2013年12月にオアフ島で初めて確認された後、オアフ島中部と西オアフ島からノースショアや風上に徐々に拡大。今年5月にはカウアイ島で生きたサイカブトムシの個体が確認されていた。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ