非営利団体「フェンタニル反対家族(FAF)」が発表した最新のデータで、昨年、合成麻薬のフェンタニルによる死亡者数が最も増加した州トップ10でハワイ州が7位にランクインしたほか、ハワイ州内のフェンタニルによる死亡率が27%増加していることが明らかになった。
FAF創設者のジム・ラウ氏は、フェンタニルが原因の死亡事案の多くは、知らずにこの薬を服用したことによって引き起こされているとコメント。「多くの人が、コカインやほかの薬物を使用している時に、知らず知らずのうちにフェンタニルを服用しています。フェンタニルは製造コストが非常に安価で輸送も簡単なため、より大きな中毒を引き起こす一因となっています」と語っている。
ハワイ麻薬密売集中地域によると、メタンフェタミンは、2022年にハワイで押収された最も一般的な麻薬の1つで、プログラム関係者は、覚せい剤とフェンタニルなど、ほかの薬物を混合する人が増えているとコメントしている。
なお、ホノルル市当局などでは、バーやレストランなどに、できるだけ多くのオピオイド系薬物の過剰摂取から命を守る緊急拮抗薬の「ナルカン」を提供できるようするなど、フェンタニル問題への取り組みを行っている。
参考:KITV4