大規模な火災が発生して2カ月以上が経過したマウイ島で、賃貸価格が高騰していることが明らかになった。
ラハイナ地区在住で火災によって自宅が焼失したジェレミー・デロス・レイエスさんは「非常事態宣言の発令で、賃貸料金の値上げは制限されていますが、新しく賃貸契約を結ぶ場合には新たな賃貸価格の設定ができるようになっています。貸主は法的手段の範囲内で現在のテナントを立ち退かせ、新たなテナントに新しい賃貸料での貸し出しが可能となっています」とコメント。貸主は誰かの家賃を値上げしているわけではなく、賃料の開始点を上げているのだとしている。
レイエスさんは「火災が起こる前は、西マウイではおそらく$2,000から$3,000で2ベッドルームの部屋を見つけることができたものの、今は月に$5,000から$7,000ほどになっています」と語り、貸主が新たなテナントに新たに賃料を設定して住宅を貸し出すことは合法ではあるものの、正しいことではないのではないかとしている。
マウイ島、特にマウイ島西部での賃料が高騰していることについて、州上院議員とハワイ商務省消費者省の当局者らは、そのような事態が発生していることを把握していなかったとコメント。当局では現在、改善策について検討を行っているとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ