ハワイ州内にあるいくつかの高校で、来年度から米国初となるフィリピン歴史文化クラスが開講する予定であることが明らかになった。
来秋より開講予定となっているフィリピン歴史文化クラスは、州内の高校に通う5名の生徒が2年前に思いつきスタートさせたプロジェクトで、同プロジェクトのメンバーで、現在UH(ハワイ大学)に在籍しているレイマート・ビロット氏は今後、オアフ島ワイパフ地区のワイパフ高校でフィリピン歴史文化クラスを担当する予定となっている。
全米初となるフィリピン歴史文化クラスは、オアフ島のワイパフ高校とファリントン高校で開講予定で、ビロット氏は「次世代のフィリピン系の子どもたちや学生たちに、自分たちの歴史は語る価値があるということを示すきっかけにしたいです」とコメントしている。
ハワイの公立学校では、生徒数の4分の1をフィリピン系が占めているものの、その多くの学生が自分たちのルーツについてはあまり知らないという状況にあるとされており、今回、フィリピン系の人々のアイデンティティ、フィリピンの歴史、文化とつながり、ハワイと米国のフィリピン人について、世界におけるフィリピン人について、コミュニティへの関与と市民活動の6つの単元に焦点を当てて行われるフィリピン歴史文化クラスの開講によって、世代間の関係が強化されると期待されている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ