米連邦準備理事会(FRB)は1日(水)、少なくとも当面は利上げを行わないことを決定したと発表したものの、米国内での住宅ローンや建設ローンの金利が高騰しており、マウイ島では、分譲物件として建設が進められていたプロジェクトを賃貸物件に変更する案が浮上している。
マウイ島の著名な開発者エベレット・ダウリング氏は、これほど高い住宅ローンの金利は過去30年間で初めてで、多くの分譲住宅が一般の人の手が届かない価格になっていると指摘。分譲住宅として計画されていたマウイ島ワイルク地区のクイカヒ住宅プロジェクトを存続させるべく、分譲住宅を含む54棟を建設するという当初の計画を、よりシンプルな6棟のレイアウトと202の賃貸物件の建設への変更を提案している。
ダウリング氏は、同プロジェクトを3年以内に完了したいとし、賃貸物件に変更した場合には、賃貸料金を$1,273のステューディオから$3,464の3ベッドルームほどに設定できるとしている。
なお、ハワイ州内ではマウイ島のクイカヒ住宅プログラムのほかにも、金利上昇に伴いプロジェクトの変更を余儀なくされている開発業者がいるとみられており、州内での住宅不足は今後も継続する可能性があるとみられている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ