8月8日(火)にマウイ島で発生した大規模火災の被災者支援を行っているハワイ・コミュニティ財団が運営している「マウイストロング基金」への寄付総額が1億5千万ドルに達し、その約80%が現在も銀行に預けられていることが明らかになった。
ハワイ・コミュニティ財団の最高経営責任者であるマイク・ケイン氏は、3カ月で50カ国、30万人以上の人々から1憶5千万ドルの寄付を受け取ることができたとしながら「1億5千万ドルというのは大金ですが、被災者15,000人に対し、今後3年間で1人あたりに$10,000の支援が必要と考えた場合、1億5千万ドルは十分な資金額ではありません」とコメント。今後も継続的なサポートを行うためにも、まだまだ資金が必要であるとしている。
ケイン氏はこのほか、マウイストロング基金では、すべての生存者に多額の寄付をしているわけではなく、不法移民の家族や民間の保育事業者など、政府が十分に対応できていないニーズに焦点を当て、ほかの非営利団体と提携して支援を拡大していると説明。
また、マウイストロングの支出計画について、最初の数カ月は緊急のニーズに20~25%を充て、今後2~3年の回復・安定期には70~85%を、その後は継続的な助成金として3~5%を充てる予定で、政府からの援助が段階的に縮小しても継続的なサポートができるようにしていきたいとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ