HECO(ハワイ電気局)は8日(火)、ハワイ諸島上空を寒冷前線が通過したことに伴う悪天候によってオアフ島内で供給電力が不足しているとして、島内で大規模な計画停電を実施。約120,000世帯が停電の影響を受けていたことが明らかになった。
HECOによるとオアフ島では8日(火)、悪天候によってワイアワ地区にある2基の石油火力発電が停止したほか、風力発電所の出力も低下。また、太陽エネルギーシステムの蓄電システムをフル充電することもできず、島内に供給できる電力が極端に不足したため、8年間で初めて選択的な計画停電を実施。8日(火)19:30~23:00の間に、島内各地で15~30分ほどの停電を行ったとしている。
HECOのコミュニケーションマネージャーであるダレン・パイ氏は 「計画停電を実施しなかった場合、さらに長期にわたる停電となる可能性があり、顧客が使用する電力量と提供できる電力量のバランスを保つ必要がありました」とコメント。今後、分散型の蓄電システムを拡大することで、将来的に今回のような電力不足に陥る可能性は低くなるだろうとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ