オアフ島にあるカピオラニ女性・児童医療センターの労働組合に所属する看護師らは、病院と看護師加々良の労働交渉が合意に至っていないとしストライキの実施を決定。1月21日(日)~28日(日)にストライキが実施される見込みとなっている。
ハワイ看護協会会計責任者で正看護師のポーレット・ヴァスさんは「病院側は新たな条件を提示しましたが、その内容は合意できるものではありませんでした。主な問題点は賃金条件ではなく、看護師と患者の比率が安全ではなく、多くの看護師が過労状態にあることです」とコメントしている。
これに対し病院側は、看護師にとって賃金が最優先事項であるとし、経験豊富な看護師に対しては残業代を含まない週3日勤務の場合、年間$124,000ドルから$151,000ドルの賃金が支払われているほか、同院に勤務している看護師は、国内でも2番めに高い給料を受け取っていると主張している。
いっぽう看護師側は「看護師たちは、病院が主張している賃金を受け取るまで5年は勤務する必要があります。多くの看護師が勤務後数年で退職し、そのため人員不足に陥っています。私たちは勤務歴2年や3年の看護師も同等の賃金等を受け取ることができるようにしたいのです」と反発している。
なお、カピオラニ病院関係者は「ストライキが行われないよう交渉を続けるほか、万が一にもストライキが行われた際には、患者と地域コミュニティに引き続き適切なケアが提供できるよう、最善を尽くします」とし、今後もストライキ回避のために尽力するとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ