ファーストハワイアン銀行がラナイ島から撤退

2024.03.16

日刊ローカルニュース

ホノルルに拠点を置く大手金融機関のファーストハワイアン銀行が、ラナイ島にあるラナイ支店を閉業する予定であることが明らかになった。

ファーストハワイアン銀行のラナイ支店は、同行が約100年前に開業したラナイ島唯一の支店で、約3,000人の住民のうち数百名が顧客として同銀を利用しており、ラナイ島在住のマウイ郡議会のゲイブ・ジョンソン議員は「島唯一のファーストハワイアン銀行が撤退すると聞き、我々は取り残されているような気がします。銀行はラナイ島が自分たちを支えてくれた100年間を忘れたのでしょうか?どんなに困難な時でも銀行にお金を預けたり、引き出したりと銀行を利用してきたのです」とコメント。また、何百人ものシニア世代の島民が同行を利用していて、オンラインバンキングではなく物理的な店舗でのサービスを必要としているほか、島内の2大雇用主であるフォーシーズンズホテルに勤務しているスタッフなどは現金でチップを受け取るケースも多いほか、現金のみで営業しているレストランなどもあり、都市部と比較して現金を利用する島民が多く、現金の預け先である銀行が撤退することで、島民の生活の支障がでる可能性があると懸念を表明している。

ファーストハワイアン銀行はラナイ支店の閉業について、新型コロナウイルスのパンデミック後のほかの経営課題とともに人員配置の問題を掲げるとともに「残念ではありますが、同行は6月28日にラナイ島支店を閉鎖することとなりました。今後はリモートバンキングのサポートやお客様の個別のニーズに合った代替金融機関を見つけるお手伝いをいたします」との声明を発表。同時に、同行のラナイ支店に勤務している4名のフルタイム行員は、リモートでの勤務となるとしている。

なお、ラナイ島にはファーストハワイアン銀行のほか、バンクオブハワイ銀行とクレジットユニオンの2つの金融機関があり、バンクオブハワイ銀行は今回のファーストハワイアン銀行の撤退の報を受け「当行はラナイ島に留まることに尽力しており、現在、地域社会に最大限のサービスを提供できる方法について話し合っています。ファーストハワイアン銀行の撤退にともない、島内の貸金庫の数が限られていることは承知しています。当行には現在、まだ利用可能な貸金庫がいくつかありますが、今後はそのニーズに応えるために最善を尽くします」とのコメントしている。

参考:ハワイ・ニュース・ナウ

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