マウイ島ワイルク地区で60年にわたって営業を続けてきた人気ベーカリー「ホームメイド・ベーカリー」が、3月末で閉店する予定であることが明らかになった。
オレンジ色の外壁がトレードマークともなっていたホームメイド・ベーカリーは、マラサダ、餅、まんじゅうなどで知られる人気店で、長年にわたって同店を利用しているという顧客の一人は「米本土やオアフ島などに持っていくデザートや贈り物が必要なときはいつでもここに来ていました。この店が閉店したら、今後はどこでデザートなどを購入すればいいのかわかりません」とコメントしている。
ホームメイド・ベーカリーの閉店は、同店のオーナーであるジェレミー・コズキ氏が数週間前に亡くなったことと、新型コロナウイルスのパンデミックによる影響や、昨年のラハイナの大規模火災で同店と卸売取引を行っていた多くの企業が焼失したことなどが理由で、ジェレミー・コズキ氏の娘であるキンバリー・モリーナさんは「同店では35名の従業員が勤務していて、閉店の決断は非常につらいものとなりました」と述べている。
なお、ホームメイド・ベーカリーの最終稼働日は3月29日(金)で、31日(日)に閉店予定となっている。
参考:KITV4