ホノルル当局では、オアフ島内で野生のキノコによる食中毒が増加しているとして、市民に対して注意を呼び掛けている。
ホノルル救急サービス局長のジム・アイルランド氏は、今年4月にはマカプウ地区で野生のキノコが原因とみられる幻覚症状を起こしたハイカーの救助や、ハウウラ地区でもハイキング中に食中毒の症状に陥ったハイカーをヘリコプターで救助するなど、過去2カ月間で10軒ほどの野生のキノコに関連した食中毒の緊急要請があり、患者の中には重度の幻覚症状に苦しみながら恐怖に陥る人もいたとコメントしている。
専門家は、野生キノコの食中毒が増加している背景として、今年5月に大雨が続き野生のキノコが大量に発生したためとの見方を示すとともに、野生キノコの中には、幻覚作用を起こさないものもあるが、なかには非常に有毒で、肝臓移植が必要になるか、命にかかわるような事態に陥るケースもあるとして、市民に対し野生キノコを見つけても、そのキノコが食べられるかどうか判断が付かない場合は、絶対に食べないよう警告している。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ