ハワイ島のマウナケア山で約40年にわたり運用されてきたカリフォルニア工科大学のカルテックサブミリ波天文台の解体が、2日(火)に完了した。
カルテックサブミリ波天文台は、1987年に天体観測を開始。同天文台は、カリフォルニア工科大学の科学者たちが200人近い博士課程の学生たちとともに、宇宙への新しいサブミリメートルの窓を開く場所として長年にわたって活用されていたものの、2010年に定められたマウナケア天文台群の望遠鏡廃止計画にのっとって解体される最初の望遠鏡となり、2015年に運用を停止していた。
ディレクターのスニル・ゴルワラ氏は「カリフォルニア工科大学は、マウナケア山の天文台から宇宙を探索する機会を与えてくれたハワイの人々に感謝します。この廃止作業を通じて、マウナとその人々との関係を継続できたことは光栄です」とコメントしている。
なお、同天文台で活用されていた望遠鏡は現在、チリ共和国に向けて移送中で、今後、別の天文台の望遠鏡として使用される予定となっている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ