ハワイ州を拠点としている大手航空会社のハワイアン航空と、全米第5位の規模を誇るアラスカ航空の合併案に関し、期限までに、合併に対する異議申し立ては提出されず、2社の合併案がさらに前進したことが明らかになった。
アラスカ航空側は19日(月)の夜、「合併に関する異議申し立てがなされなかったことは、合併プロセスの重要なマイルストーンである 」との声明を発表。次の動きは、米国運輸省から一定の規制上の承認を求めることであるとしている。
ハワイアン航空は、新型コロナウイルスのパンデミックの影響や円安による日本からの旅行者の減少、昨年の大火災後のマウイ島への米本土からの旅行者の減少のほか、赤字覚悟でハワイ諸島間の航空券を販売することがあるライバル社のサウスウエス航空との市場シェア争いなどで財政健全化に苦戦しており、ハワイ州のグリーン州知事は、6月に司法省に対し「この2つの航空会社が合併することで、より強力な会社が誕生するだろう 」と買収を支援する書簡を送るなどしていた。
なお、アラスカ航空は合併に関し、2つの航空会社の労働組合契約と特典プログラムを統合する一方で、2つの別ブランドを維持するとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ