米運輸局は17日(火)、アラスカ航空とハワイアン航空の合併に関し、両航空会社が合併手続きを進めることができると発表。アラスカ航空は当局の合併承認の発表を受けた翌18日(水)にハワイアン航空を買収する19億ドルの契約を締結し、両者の合併が決定した。
当局は、合併に関しての最終承認にあたり、アラスカ航空とハワイアン航空が今後6年間にわたり、アラスカとハワイの小規模コミュニティへの補助金付きフライトを維持することや、現在同じ路線を運航している航空会社が1社のみの場合にハワイと本土間の現在のサービスレベルを維持すること、航空会社の責任による欠航や大幅な遅延が発生した場合に乗客に補償すること、両社のロイヤルティプログラムを統合する際にマイレージ特典の価値を維持すること、追加料金なしで家族が一緒に座れるようにすること、そして軍人家族に低価格を提供することなどの条件に合意したとしている。
アラスカ航空とハワイアン航空の合併によって、アラスカ航空グループは収益で米国第5位の航空会社としての地位を固めることになるほか、ハワイアン航空側もハワイ州とアジア間を広範囲で定期便を運航することで国際的な知名度を高めることとなる。また、アラスカ航空とハワイアン航空は合併によって、29の国際市場と1,200を超える世界中の都市を含む141の都市に直接アクセスできるようになる
なお、2つの航空会社のシステムを統合するのにどれくらいの時間がかかるかは現時点で不明となっているものの、今後、両社の合併によって、アラスカ航空のラウンジの会員とゲストは、ハワイアン航空を利用する際にアラスカ航空のラウンジの利用が可能となるほか、航空会社のマイルを利用する際には、ハワイアン航空のフライトとアラスカ航空または提携航空会社のフライトを組み合わせることが可能となるなど、合併によって利用者にもさまざまな特典が提供されるようになるとみられている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ