ホノルル市当局では、オアフ島ワイキキで開催されるパレードやフェスティバルの件数に規制を設ける法案の導入を検討している。
当局によると、ワイキキのメインストリートであるカラカウア大通りでは毎年、恒例とされている伝統的なイベントが12件開催されているものの、そのほかにも多くのイベントやパレードが開催されており、今年は38件のパレードやイベントの開催許可申請数を受理。パレードやイベントの開催によってワイキキの住民やテナント料を支払っている小売店などから、パレードやイベントが開催されることで引き起こされる交通渋滞や、客足の鈍化などに関する、苦情が寄せられているとしている。
ホノルル市交通局では、伝統的ではないイベントの開催数を制限するとともに、イベントの開催許可を与える前にさらに多くの要件と条件を追加するとした法案50号を支持すると発表。同局の副局長であるジョン・ノウチ氏は「イベントの開催数が増加することで、地元住民が耐えられなくなるという意見は何年も前から出されていたものです」とコメントしている。
いっぽう、今回市議会で検討されているパレードやイベントの開催数に制限に関する法案は、ワイキキ以外の場所で開催されるイベントも対象となっており、一部の市民は「ダウンタウンやチャイナタウンにとって、コミュニティイベントは本当に重要な公共の利益をもたらします。これらのイベントは何万人もの人々を惹きつけ、苦境に立たされている私たちの中小企業コミュニティが切実に必要としているものです」と語り、イベントの開催数等を規制する法案の導入には慎重な姿勢が必要であるとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ