ホノルル市および郡の環境サービス局が、今後10年間にわたって下水道使用料金の値上げを実施する新計画を発表した。

当局では、2016年以来初の値上げ案となるこの値上げ案に関し、下水道インフラの重要な改善に資金を提供するほか、事業が引き続き規制要件を満たすようにし、公衆衛生と環境の両方を保護するために不可欠な案であると主張。ホノルル市側も、使用料金の値上げによって増える増収分は、上昇している運営費やメンテナンス費の補填、サンドアイランド下水処理場のアップグレードを含む今後必要な複数の建設プロジェクトのために活用されるほか、気候変動や海面上昇に備えて市の下水インフラを準備するプロジェクトなど、オアフ島の老朽化した下水収集・処理インフラを近代化するために必要な修理やアップグレードにも利用されるとしている。

なお、計画している10年間の値上げ案では、最初の6年間に年間9％の調整から始まり、その後の4年間で8％、7％、6％、5％と小幅な値上げが行われ、段階的な値上げにより、10年間で合計115％の値上げとなる見込みで、今回の値上げ案がホノルル市議会で承認された場合、2025年7月より、水道使用料金の値上げがスタートする予定となっている。

参考：ハワイ・ニュース・ナウ