ハワイ州当局は、オアフ島とハワイ島で高病原性鳥インフルエンザが検出されたことを受け、今後90日間にわたって家禽類やその他の鳥類の島間移動を自主的に停止するよう市民に要請している。
この自主規制勧告は、州内での高病原性鳥インフルエンザウイルスの拡散を緩和するための予防措置として、農家でもあるモロカイ州選出のリン・デコイト上院議員の提案を受けて出されたもので、当局側は、今回ハワイ州内で検出された高病原性鳥インフルエンザは、アラスカ周辺の北部地域からやってきた渡り鳥によって持ち込まれた可能性が高いものの、今後、州内でのさらなる高病原性鳥インフルエンザの拡散を防ぐため、家禽やその他の鳥の島間移動を自主的に一時停止してほしいとしている。
なお、当局は現時点でハワイの人々が高病原性鳥インフルエンザに罹患する可能性は低いほか、今後も高病原性鳥インフルエンザに対するリスクは低いままであるとしてつつ、裏庭などの敷地内で鳥を飼っている市民などに対し、保護具なしで病気または死亡した鳥、家畜、野生動物に触れないことや、家禽、家畜、野鳥などの病気や死亡が確認された際には、獣医師などに報告するよう呼び掛けている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ