オアフ島では31日(火)の大晦日、島内各地で多くの違法花火の打ち上げなどが行われたが、ソルトレイク地区では1日(水)の0時過ぎ、民家にあった違法花火が大規模な爆発を起こし、少なくとも3名が死亡、20人以上が重体で入院するなど悲劇的な事態となった。
当局によると、花火の暴発が発生したのは、ソルトレイク地区のケアカ・ドライブ沿いに建つ民家で、現地で女性2人の死亡が確認されたほか、21名が病院に搬送されたとしている。
ホノルル市救急サービスのジム・アイルランド局長は、病院に搬送された21人の患者のほとんどが、体の大部分に火傷を負い、重傷を負っていたほか、搬送された21名のほかにも、救急車で搬送される必要がないとみなされた軽症者が少なくとも10~15名ほどいたとしている。
ホノルル市のブランジアーディ市長は今回の違法花火によって引き起こされた事故に関し「連邦および州政府機関と連携して違法花火の取り締まりに関する法執行を強化し、厳しい罰則を課し、港や空港への違法花火の持ち込みを阻止するための統一された取り組みを実施する」とコメント。また、ハワイ州のグリーン州知事も「違法花火はただの花火ではなく、いわゆる爆弾のような威力を発揮することがある代物です。違法花火によって大規模な火災が発生して多くの市民が巻き添えによって死亡したり負傷したりするような事態の発生を食い止める必要があります」と語り、違法花火に関する罰則と取り締まりをより強化することを約束するとしている。
なお、オアフ島では大晦日から元旦にかけ、カリヒ地区で14歳の少年が手に持っていた花火が暴発して重体となって病院へ搬送されたほか、19歳の青年が花火の爆発によって死亡するなど、違法花火による多数の負傷者が確認されている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ