ハワイ島の外来種委員会は、コナ地区で害虫のサイカブトムシ(coconut rhinoceros beetle)の成虫を捕獲したと発表した。ハワイ島では2023年10月に初めてサイカブトムシの存在が確認され、その後、数回にわたって成虫が捕獲されていたものの、幼虫はそれ以上検出されていなかった。
当局によると、今回サイカブトムシの成虫が捕獲されたのは、ケアホレ地区にあるエリソン・オニヅカ・コナ国際空港に仕掛けられた罠の中で、ハワイ島のワイコロア地区以外でその存在が確認されたのは初のこととなる。
なお、ハワイ島で発見された成虫の総数は現在7匹となっているものの、今回捕獲された成虫が過去に捕獲された個体と関係があるのか否かや、オアフ島から新たに持ち込まれた個体なのかどうかなどといった詳細は不明であるとしている。
サイカブトムシは、ハワイ諸島に生息しているヤシの木の種子のほか、バナナやタロ、パイナップル、サトウキビなどにも悪影響を及ぼす害虫として知られており、当局者らは住民に対し、庭に敷わらなどがないか注意深く検査することや緑の廃棄物を地域外に持ち出さないよう勧告するとともに、サイカブトムシの姿を確認した場合には、当局に連絡してもらいたいと呼び掛けている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ