州内の特定地域で地盤沈下スピードが速いことが判明

2025.03.24

日刊ローカルニュース

ハワイ大学マノア校の研究チームが発表した最新の調査結果で、ハワイ諸島の一部地域での地盤沈下スピードが、州内のほかの地域よりも速くなっていることが明らかになった。

最新の調査結果によると、ハワイ島の下にあるホットスポットから遠ざかるにつれて、島自体がその重さでゆっくりと沈下していることが判明。島全体の沈下率はオアフ島では低く、その沈下スピードは約0.6ミリメートルで、これは年間約10枚のプリンター用紙の厚さに相当するとしている。

しかし同調査では、オアフ島南岸の特定の地域が島のほかの地域よりも40倍の速度で崩壊しており、年間25ミリメートルを超えていることも判明。また、海面上昇にあわせ、とくにオアフ島の特定の場所では、低地にあるインフラ、企業、コミュニティなどが当初の予想よりも早く洪水の危険にさらせれる可能性が高いとしている。

なお、研究者らは、オアフ島のマプナプナ工業地帯のような地域では、地盤沈下によって2050年までに洪水にさらされる面積が50%以上増加する可能性があるほか、2080年には地盤沈下が進み、海面水位が約6フィート、2100年には8フィートまで上昇すると指摘。とくにワイキキ、空港、ダウンタウン、パールハーバー、エヴァビーチなどの特定地域は、今後数十年以内に水没する可能性があり、約130億ドル相当のインフラが脅かされることになるとして、当局に対し、より短い時間軸で洪水に備え、長期的な都市計画や沿岸適応戦略に取り組む必要があるとしている。

参考:ハワイ・ニュース・ナウ

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